【裏話】にゃんの助

土木工事会社のキャラクター「にゃんの助」

土木工事会社に居ついてしまった「にゃんの助」。
「猫の居ついちゃうくらい、環境がいいよ!」という思いを込めて制作したキャラクターです?

さて、「にゃんの助」のかぶっているヘルメットについてる「緑色の十字マーク」。
いつも工事現場にある看板などにも描いてあるのをよく見かけます。
通称「緑十字(りょくじゅうじ)」というらしいのですが、

よく見かけるけどよく知らない…?
どんな意味があるんだろう、と調べてみました!

緑十字の意味

緑十字は、日本においては「安全」「衛生」の象徴とされ、
JIS(日本産業規格)では、「安全標識」として定めているそうです。

この緑十字、結構な歴史があるようでした。

知らなかったよ緑十字!

かつて、明治政府が押し進める「富国強兵」の中で、短期間でバリバリ工業化されたけど、
労働者の環境は二の次! 
劣悪な環境と労働条件の中働いていたそうです。

そんな中、
大正時代初頭に、実業家:小田川全之(おだがわ まさゆき)氏が
技術研修のため訪れたアメリカで
「セーフティ・ファースト クオリティ・セカンド」という考え方にふれたそう。

感銘を受けた小田川さんは、
その理念を日本に持ち帰り、「安全専一」(今でいう「安全第一」)をうたい、それが日本産業界に広まっていったそうです。

それ以降、産業界でも「安全第一」の考え方を持つ人々が増え
大正8年(1919年)に開かれた「災害防止展覧会」で、「シンボル旗」はどうする?と議論になりました。

そこで、
赤十字の創設者「アンリ・デュナン」の貢献を讃えた『赤十字旗』をもとに、「慈しみと命を尊ぶ」という意味の十字を用いて、緑が安全の旗にふさわしいのではないか、となり、決定!

アンリ・デュナン
「アンリ・デュナン」氏 wikipediaから画像をお借りしました

それから8年後の1927年に国の「安全運動」のシンボルマークとして認定され、現在に至るようです。

「緑十字」に歴史あり…!

「十字」だし、形のバランスも同じだし、
「赤十字」と何か関係あるのかな〜〜 とぼやーっと考えていたのですが、
「赤十字」の理念に感銘を受けて「緑十字」を作成したのですね…!
知らなかった〜…!!

労働者の劣悪な環境を見ていて「これじゃいかん」と思った先代の偉人たちが、
議論を重ねて作った、想いのこもったシンボルなんですね。

いつもなんとなく「緑十字のヘルメットをかぶる現場作業員」さんのイラストを描いていたのですが、
歴史を知ると、深みも違います! 簡単な形だけど、気合が入る…!

「安全が何より第一」

「安全第一」という理念の中、
工事現場はいつも緊張の連続だと思います。
それでも、働きやすく変わっているという環境がいろんな方に広がり、雇用につながるといいな…!

そんな思いで制作した「にゃんの助」です。

▶︎「にゃんの助」商品ページはこちら

引用文献・参考文献(ありがとうございました!)
【緑十字:Wikipedia】https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B7%91%E5%8D%81%E5%AD%97(参照2021-11-28)
【一般社団法人 全国建設業協会 労務安全について】http://www.zenken-net.or.jp/labor-page2/safety02_08/(参照2021-11-28)
【俺の夢formagazine 安全第一!見慣れた「緑十字」意味と歴史をご紹介します】https://www.oreyume.com/column/p-cat-07/3732/(参照2021-11-28)

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